2006年 09月 03日
東名川崎ICそば 純手打ちうどん「綾」
All Aboutのうどんガイド蓮見氏が絶賛する川崎の讃岐うどん店「綾」。
-------オールアバウト蓮見氏のレポートの一文------
最新刊の『恐るべきさぬきうどん第五巻』で『はりや』の紹介ページでちょっと触れられていたお店は、ここ『綾』(あや)である。2001年12月開店のできたて讃岐うどん店である。高松の超有名店『あたりや』出身のご主人は1年半ほどみっちりと『あたりや』の流儀を学んできた。
『綾』のご主人がうどんに目覚めたのは有名な『山内』で食べたうどんだ。山内に弟子入りを志願したがお弟子さんもたくさんいるらしく、修行先として紹介されたのが『あたりや』のご主人の松月さん。なかなか半端なことでは弟子入りが許されないお店だが熱意が通じて修行開始。技術よりも人間としてのあり方をいろいろ教わってきたというご主人、あたりや流うどんを引っさげて地元川崎でのうどん店開店である。
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実は一昨日行ったんだが、こちらの時間に余裕がなくて並んで待っていられなくて、後ろ髪を引かれる思いで行列を離れて、打ち合わせ終了後に再度訪問することになって引き返してきたのが三時半。
「Uさん、行列ないよ!やったねぇ。」
「♪メン♪ツウ♪ダンッ!♪メン♪ツウ♪ダンッ!♪メン♪ツウ♪ダンッ!」
「Uさん、なんか変だ。店の入り口付近がなんか青いよ。」
「えぇっ!まさか…」
PCデポでUターンするべく店の前を通過すると
「閉まっとうよ。売り切れたんじゃ、多分。」
「♪空…♪腹…♪じゃん……♪空…♪腹…♪じゃん………………」
「この辺でなんか旨そうな麺が食えるところあったっけ?」
「……横濱家…」
「そこでいいや…」
今日は一昨日の雪辱戦なので、パッキリとした秋めいた空の下、自転車で東名川崎インターに向かう。車だと15分も走れば十分に着くのだが、さすがに自転車だと時間がかかる。
PCデポが近づいた頃に目に飛び込んできたのは30人ばかりの人だかり。
まさか…の綾行列だった。
並ぶしかなかろう。待てば食えるけん。
待て、もし目の前のヤツで「今日はここまでで売り切り仕舞いです~!」言われたら…
馬絹まで戻ってリンガーハットのビッグちゃんぽんを食って帰ろう、と腹をくくる。
待つこと一時間。
店の前には親切にも100円の自販機があって「100円で買える幸せを忘れていませんか?」みたいなポスターが貼ってある。余計なお世話じゃ。
が、汗が滲み出してくるのでお茶を買って飲んでじっと我慢強くうどんとの対面を待つ。
品川ナンバーのベンツのステーションワゴンのカップル、ボロボロのセリカの兄ちゃん、赤ちゃん連れの夫婦とさまざまな面子がうどんを辛抱強く待っている。
みんなボソボソと小声で話しているが、何割かの人は映画UDONを見て感化されて来店したような気配がある。恐るべしマスコミの力、CXパワー。
一時間強待って店に通されたのが2時40分過ぎ。
メニューは手打ちでこの値段は良心価格。
セルフの天麩羅100円
ひやひや(冷たいうどんに冷たい汁)
ひやあつ(冷たいうどんに熱い汁)
あつあつ(熱いうどんに熱い汁)
ゆだめ(一度水で締めたうどんを温めてお湯を張る。汁は付け汁。)
しょうゆ 冷たいうどんにだし醤油をかけて食べる。柚子果汁を振る。
縄連(じょうれん)(夏季限定) (ざるうどん)
各小300円 大450円
じょうれんうどん(大小なし)500円
やわいげそ天があることを期待していたらかなり品薄状態で、仕方ないので残っていた半割のちくわ天とイワシ天、レンコン天、昆布天を取る。
オーダーは醤油うどんとあつあつの小。都合2杯で出汁と麺の両方を効率よく確かめようという魂胆。
あつあつをずずず…「う、うまい!出汁がイリコだのにあまり癖を感じさせない。麺はちゅるちゅるでほのかなコシが残る。イワシ天のして食うたろ。わー旨い!」(独り言です。実際は黙って食ってます。)
醤油うどんには天かすON!ゆずチャッと振って、ゴマをゴリゴリ擂って醤油を一回し。
谷川米穀のおばちゃんが「醤油は一回しねぇ」って言ってるから守らないと。
食感はひやの方がよく分かるが、「ごつい食感」
弾力とコシが同棲していちゃいちゃして絡み合ってる感じ。
もちろん、小麦の風味が立っている。いつかどこかで食べたことのある食感。
エッジはピシリと立っていて、お見事の一言。
あたりやは足を運んだんだけど、売り切れて閉店していて食べられなかったので、ここでその雰囲気だけでも味わったら、まぁそれでヨカヨカ。
さて、食いながら大将が麺を延ばすのを見ていたら、まず生地がやわい。
マシュマロみたいにぷよぷよした感じがし、角出しした生地を大将が麺棒に巻きつけるのにひょいとつまむとそれだけでちょっと伸びるくらいの弾力がある。
うちの生地だとそうはいかんくらい硬いし、力を入れないで転がしているだけでは広がろうはずもないくらいの硬さだから、それを考えたら加水が多いのか寝かせが長いのか…
キャンプ場でうどんを打った時に秤がぶっ壊れていて多分65%くらいまで加水してしまったらしい時の生地の柔らかさと似ている。
その癖、麺切り器にかけた後の麺を持ち上げて打ち粉を払うのを見ていると、麺がだらりと延びてしまうこともないので、よほどきちんと熟成のできている生地のように思える。
ちょっと不思議な感じがする生地である。
二杯食って滞在時間は約15分。じっくりと中を見物させてもらって店を出る。
いたって満足。すごいなぁ、40人以上の人が一時間行列しても食べに来る。
周りにはラーメン街道よろしくラーメン店が軒を連ねているのにどこにも行列のできる店はないのに。単純に値段のせいではない。本当においしいものが人のセンサーを感動させたときに本当のお客さんが店につくんだろうなと思わせた。
ちなみにこちらのうどんは水は酒蔵の仕込み水を使用している。
そういうこだわりも一級品。
-------オールアバウト蓮見氏のレポートの一文------
最新刊の『恐るべきさぬきうどん第五巻』で『はりや』の紹介ページでちょっと触れられていたお店は、ここ『綾』(あや)である。2001年12月開店のできたて讃岐うどん店である。高松の超有名店『あたりや』出身のご主人は1年半ほどみっちりと『あたりや』の流儀を学んできた。
『綾』のご主人がうどんに目覚めたのは有名な『山内』で食べたうどんだ。山内に弟子入りを志願したがお弟子さんもたくさんいるらしく、修行先として紹介されたのが『あたりや』のご主人の松月さん。なかなか半端なことでは弟子入りが許されないお店だが熱意が通じて修行開始。技術よりも人間としてのあり方をいろいろ教わってきたというご主人、あたりや流うどんを引っさげて地元川崎でのうどん店開店である。
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実は一昨日行ったんだが、こちらの時間に余裕がなくて並んで待っていられなくて、後ろ髪を引かれる思いで行列を離れて、打ち合わせ終了後に再度訪問することになって引き返してきたのが三時半。
「Uさん、行列ないよ!やったねぇ。」
「♪メン♪ツウ♪ダンッ!♪メン♪ツウ♪ダンッ!♪メン♪ツウ♪ダンッ!」
「Uさん、なんか変だ。店の入り口付近がなんか青いよ。」
「えぇっ!まさか…」
PCデポでUターンするべく店の前を通過すると
「閉まっとうよ。売り切れたんじゃ、多分。」
「♪空…♪腹…♪じゃん……♪空…♪腹…♪じゃん………………」
「この辺でなんか旨そうな麺が食えるところあったっけ?」
「……横濱家…」
「そこでいいや…」
今日は一昨日の雪辱戦なので、パッキリとした秋めいた空の下、自転車で東名川崎インターに向かう。車だと15分も走れば十分に着くのだが、さすがに自転車だと時間がかかる。PCデポが近づいた頃に目に飛び込んできたのは30人ばかりの人だかり。
まさか…の綾行列だった。
並ぶしかなかろう。待てば食えるけん。
待て、もし目の前のヤツで「今日はここまでで売り切り仕舞いです~!」言われたら…
馬絹まで戻ってリンガーハットのビッグちゃんぽんを食って帰ろう、と腹をくくる。
待つこと一時間。
店の前には親切にも100円の自販機があって「100円で買える幸せを忘れていませんか?」みたいなポスターが貼ってある。余計なお世話じゃ。
が、汗が滲み出してくるのでお茶を買って飲んでじっと我慢強くうどんとの対面を待つ。
品川ナンバーのベンツのステーションワゴンのカップル、ボロボロのセリカの兄ちゃん、赤ちゃん連れの夫婦とさまざまな面子がうどんを辛抱強く待っている。
みんなボソボソと小声で話しているが、何割かの人は映画UDONを見て感化されて来店したような気配がある。恐るべしマスコミの力、CXパワー。
一時間強待って店に通されたのが2時40分過ぎ。
メニューは手打ちでこの値段は良心価格。
セルフの天麩羅100円
ひやひや(冷たいうどんに冷たい汁)
ひやあつ(冷たいうどんに熱い汁)
あつあつ(熱いうどんに熱い汁)
ゆだめ(一度水で締めたうどんを温めてお湯を張る。汁は付け汁。)
しょうゆ 冷たいうどんにだし醤油をかけて食べる。柚子果汁を振る。
縄連(じょうれん)(夏季限定) (ざるうどん)
各小300円 大450円
じょうれんうどん(大小なし)500円
やわいげそ天があることを期待していたらかなり品薄状態で、仕方ないので残っていた半割のちくわ天とイワシ天、レンコン天、昆布天を取る。オーダーは醤油うどんとあつあつの小。都合2杯で出汁と麺の両方を効率よく確かめようという魂胆。
あつあつをずずず…「う、うまい!出汁がイリコだのにあまり癖を感じさせない。麺はちゅるちゅるでほのかなコシが残る。イワシ天のして食うたろ。わー旨い!」(独り言です。実際は黙って食ってます。)
醤油うどんには天かすON!ゆずチャッと振って、ゴマをゴリゴリ擂って醤油を一回し。谷川米穀のおばちゃんが「醤油は一回しねぇ」って言ってるから守らないと。
食感はひやの方がよく分かるが、「ごつい食感」
弾力とコシが同棲していちゃいちゃして絡み合ってる感じ。
もちろん、小麦の風味が立っている。いつかどこかで食べたことのある食感。
エッジはピシリと立っていて、お見事の一言。
あたりやは足を運んだんだけど、売り切れて閉店していて食べられなかったので、ここでその雰囲気だけでも味わったら、まぁそれでヨカヨカ。
さて、食いながら大将が麺を延ばすのを見ていたら、まず生地がやわい。
マシュマロみたいにぷよぷよした感じがし、角出しした生地を大将が麺棒に巻きつけるのにひょいとつまむとそれだけでちょっと伸びるくらいの弾力がある。
うちの生地だとそうはいかんくらい硬いし、力を入れないで転がしているだけでは広がろうはずもないくらいの硬さだから、それを考えたら加水が多いのか寝かせが長いのか…
キャンプ場でうどんを打った時に秤がぶっ壊れていて多分65%くらいまで加水してしまったらしい時の生地の柔らかさと似ている。
その癖、麺切り器にかけた後の麺を持ち上げて打ち粉を払うのを見ていると、麺がだらりと延びてしまうこともないので、よほどきちんと熟成のできている生地のように思える。
ちょっと不思議な感じがする生地である。
二杯食って滞在時間は約15分。じっくりと中を見物させてもらって店を出る。
いたって満足。すごいなぁ、40人以上の人が一時間行列しても食べに来る。
周りにはラーメン街道よろしくラーメン店が軒を連ねているのにどこにも行列のできる店はないのに。単純に値段のせいではない。本当においしいものが人のセンサーを感動させたときに本当のお客さんが店につくんだろうなと思わせた。
ちなみにこちらのうどんは水は酒蔵の仕込み水を使用している。
そういうこだわりも一級品。
by up-jp
| 2006-09-03 20:28
| うどん店

