2011年 11月 29日
一年に食べるうどん玉の数!
普段から昼食と夕食のまかないは、うどん屋だけにうどんを食べているわけですが、ふと一年間にどれくらい食べているもんかなと考えてみました。
市販の標準的な冷凍麺(容量・1人前200g)で換算してみると
1032玉!?
実測値ではないので本当に絶対そうかというと、目安にしかならないわけですが、
昼の賄いは、1ヵ月平均24日稼動×12ヶ月×1玉450g(大盛よりちょっと少なめを常食)=288玉×0.45kg
夜の賄いは、1ヵ月平均16日稼動×12ヶ月×1玉400g(夜は少し控えめに中盛を常食)=192玉×0.4kg
重量にすると昼の分で129.6kg、夜の分で76.8kg。合計206.4kg?!という結果です。
これを冷凍麺の標準重量で割ると1032玉ということになるようですなぁ~
我ながら商売だからとは言え、飽きずに毎日毎日食べてますよね。
ちなみに香川の製粉会社である吉原食糧さんの公式ブログで発表されている平成10年の香川県民のうどん消費量は以下のとおり。
出典元:株式会社吉原食糧ブログ http://www.flour-net.com/blog/archives/2007/06/_qa.htmlより転載
新潟の某うどん屋の大将は平均的な香川県民よりうどんを食べていると…笑
そこでふと思ったわけですが、どうして飽きないで食べられるのかなぁと。
1つは、脂肪分が麺と出汁にほとんどないために楽に常食できるからだろう。
2つめは、麺そのもので美味しく食べられるからだろう。
3つめは、意外にいろんなバリエーションで食べることができたからだろう。
米と共通することは、温めたり冷やしたりしたものに塩分のあるものが少しあるとそれで食べることができることなのではないかと思いました。
例えば、ふりかけや卵、ごま塩、醤油なんかがあれば、特別美味かと言うとそれはさておいて、ひとまずお腹を満たすだけ食べることができ、おかずがなくてもなんとかなること。
そういった種類の食べ物だ、ということなんでしょうね。
パンだと相棒にバターやジャム、そして飲み物が何か欲しくなるし、ラーメンやビーフン、フォーなんかだと麺と調味料だけで食べて満足感があまり得られない気がするわけです。
そういった面で、うどんというのは得な性分なんだなと改めて感じました。
もう1つ別の面に思いが行ったのですが、「毎日食べても飽きないうどんを作らんならんな」ということです。
僕らはある意味避けることができなくて毎日うどんを食べることになっていますが、お客さまの立場だったらどうなんだろうと思ったわけです。
さすがに毎日通ってこられるお客さまは香川と違って今のところいらっしゃいません。
勉強をさせてもらった高松のあずまうどんでは毎日ほぼ同じ時間に「かけ熱いの3玉にちくわ天」というお客さまがいらっしゃいました。
現場に入っていた約一週間の間、ずっといらっしゃっていました。うどんが日常になっている姿でした。
週に2,3回おいでになる方はたくさんではないですが、いらっしゃいます。
月に1,2回ご来店になるのが一番多いパターンなのではないかと思っているのですが、まだ腕が追いつかず、どうしても足を向けてしまう店あるいは食べ物として成立していないのだろうな、と思うわけです。
社会全体の不景気の閉塞感というのはないわけではないのでしょうが、そんな中でも大行列ができるお店は間違いなくあるわけですから、必ずしも社会情勢がすべての商売の足かせになっているとは思えません。
厳しいお客さまからのセレクトの候補に上がる店になっているかどうか、これが毎日食べても飽きず、どうしても食べたくなってしまう食べ物として味覚のデータベースに登録されるところまでレベルが到達しているのかどうか、ということに目を向けなければ、と気づかされた気がします。
12月からメニュー内容の改定と併せて価格の改定を行います。
消費税課税分5%と麺用小麦粉、天ぷら粉、食用油、昆布等の海産物、取り寄せ運賃の値上げなどのスライド分を全体に平均して1%本体価格に上乗せさせていただくことにしました。
値上げとなる商品が大半なので、前に書いたようにクオリティが低ければ「あの安さだったから鶴越に行っていただけで値上げになったら魅力はないね。」となってしまい、お客さまの足は遠のいてしまうのでしょう。
そういった怖さも感じつつも原価の上昇の速さが一向に止まる様子がないために、今回止む無く価格改定をさせていただきますが、全体に一律の加算ではなく、原価の見直しで値下げした商品も数品目あります。
値下げしたものというのは、鶴越としてお奨めしたい商品、一度は食べていただきたい商品を中心に設定しました。詳しい発表は数日後に行います。
「毎日飽きないで食べられるうどん」ということから我が身を振り返る、という機会になりましたが、これからもずっと「鶴越の讃岐うどんは香川で食べるのと同じくらい美味しい」と言っていただき、皆さんが笑顔でご来店くださるように一層の勉強をしていきたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
市販の標準的な冷凍麺(容量・1人前200g)で換算してみると
1032玉!?
実測値ではないので本当に絶対そうかというと、目安にしかならないわけですが、
昼の賄いは、1ヵ月平均24日稼動×12ヶ月×1玉450g(大盛よりちょっと少なめを常食)=288玉×0.45kg
夜の賄いは、1ヵ月平均16日稼動×12ヶ月×1玉400g(夜は少し控えめに中盛を常食)=192玉×0.4kg
重量にすると昼の分で129.6kg、夜の分で76.8kg。合計206.4kg?!という結果です。
これを冷凍麺の標準重量で割ると1032玉ということになるようですなぁ~
我ながら商売だからとは言え、飽きずに毎日毎日食べてますよね。
ちなみに香川の製粉会社である吉原食糧さんの公式ブログで発表されている平成10年の香川県民のうどん消費量は以下のとおり。
出典元:株式会社吉原食糧ブログ http://www.flour-net.com/blog/archives/2007/06/_qa.htmlより転載
新潟の某うどん屋の大将は平均的な香川県民よりうどんを食べていると…笑
そこでふと思ったわけですが、どうして飽きないで食べられるのかなぁと。
1つは、脂肪分が麺と出汁にほとんどないために楽に常食できるからだろう。
2つめは、麺そのもので美味しく食べられるからだろう。
3つめは、意外にいろんなバリエーションで食べることができたからだろう。
米と共通することは、温めたり冷やしたりしたものに塩分のあるものが少しあるとそれで食べることができることなのではないかと思いました。
例えば、ふりかけや卵、ごま塩、醤油なんかがあれば、特別美味かと言うとそれはさておいて、ひとまずお腹を満たすだけ食べることができ、おかずがなくてもなんとかなること。
そういった種類の食べ物だ、ということなんでしょうね。
パンだと相棒にバターやジャム、そして飲み物が何か欲しくなるし、ラーメンやビーフン、フォーなんかだと麺と調味料だけで食べて満足感があまり得られない気がするわけです。
そういった面で、うどんというのは得な性分なんだなと改めて感じました。
もう1つ別の面に思いが行ったのですが、「毎日食べても飽きないうどんを作らんならんな」ということです。
僕らはある意味避けることができなくて毎日うどんを食べることになっていますが、お客さまの立場だったらどうなんだろうと思ったわけです。
さすがに毎日通ってこられるお客さまは香川と違って今のところいらっしゃいません。
勉強をさせてもらった高松のあずまうどんでは毎日ほぼ同じ時間に「かけ熱いの3玉にちくわ天」というお客さまがいらっしゃいました。
現場に入っていた約一週間の間、ずっといらっしゃっていました。うどんが日常になっている姿でした。
週に2,3回おいでになる方はたくさんではないですが、いらっしゃいます。
月に1,2回ご来店になるのが一番多いパターンなのではないかと思っているのですが、まだ腕が追いつかず、どうしても足を向けてしまう店あるいは食べ物として成立していないのだろうな、と思うわけです。
社会全体の不景気の閉塞感というのはないわけではないのでしょうが、そんな中でも大行列ができるお店は間違いなくあるわけですから、必ずしも社会情勢がすべての商売の足かせになっているとは思えません。
厳しいお客さまからのセレクトの候補に上がる店になっているかどうか、これが毎日食べても飽きず、どうしても食べたくなってしまう食べ物として味覚のデータベースに登録されるところまでレベルが到達しているのかどうか、ということに目を向けなければ、と気づかされた気がします。
12月からメニュー内容の改定と併せて価格の改定を行います。
消費税課税分5%と麺用小麦粉、天ぷら粉、食用油、昆布等の海産物、取り寄せ運賃の値上げなどのスライド分を全体に平均して1%本体価格に上乗せさせていただくことにしました。
値上げとなる商品が大半なので、前に書いたようにクオリティが低ければ「あの安さだったから鶴越に行っていただけで値上げになったら魅力はないね。」となってしまい、お客さまの足は遠のいてしまうのでしょう。
そういった怖さも感じつつも原価の上昇の速さが一向に止まる様子がないために、今回止む無く価格改定をさせていただきますが、全体に一律の加算ではなく、原価の見直しで値下げした商品も数品目あります。
値下げしたものというのは、鶴越としてお奨めしたい商品、一度は食べていただきたい商品を中心に設定しました。詳しい発表は数日後に行います。
「毎日飽きないで食べられるうどん」ということから我が身を振り返る、という機会になりましたが、これからもずっと「鶴越の讃岐うどんは香川で食べるのと同じくらい美味しい」と言っていただき、皆さんが笑顔でご来店くださるように一層の勉強をしていきたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
by up-jp
| 2011-11-29 17:13
| 四方山話