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そこへ直れ!手打ちにいたす!

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越後の國の讃岐うどん房 鶴越(つるこし)公式ブログ

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東北大震災への支援について

予想以上の地震被害を目の当たりにして、かれこれ4日間。
皆さんは緊急地震速報やメディアの報道に溜息をつきながら日々過ごしているという方も少なくないと思います。

鶴越はその間も大きな被害を受けていなかったので通常営業を続けていますが、家に戻るとTwitterをほぼリアルタイムでチェックし続け、テレビを見つつNHKラジオを聴く、その合間に関東に住んでいる息子と娘夫婦にメールを送る、という生活をしています。

ここ数日間、Twitterの動きもほんのわずかな範囲ではありますが、動向を追っていて明らかに興味本位のツィートもある中で、真剣に業種の壁を超えて連携しようという動きやメディアが不十分な情報を必要以上に強調して伝えるために間違った理解をさせてしまっていることなどに言及して正しい情報を伝えようとしている学識経験者、研究者の存在も知りました。

原発が非常に大変な事態になっている中、風説で首都圏が放射能雨に見舞われるから日本は終わりだ、というような安易な掲示板のやり取りも見ましたが、正しくはどういう事態が福島の被災した原子力発電所で起きているのか、それについての健康被害はどのような予想がされるのか、ということを的確に伝えてくれるニュースソースがあるのを見つけているのでお知らせします。

☆サイエンスメディアセンター「原発に関してのQ&A」(3/15更新の最新情報)

専門家にとっても正確な情報を収集、見地を発信することが難しい中、現時点でできうる限り科学的に適切な情報を「随時更新」しながら発信しております。(サイトから転載)

http://smc-japan.sakura.ne.jp/?p=956

☆東大病院放射線治療チーム(Twitterアカウント @team_nakagawa)
http://twitter.com/team_nakagawa

東京都文京区。東大病院で放射線治療を担当するチームです。医師の他、原子力工学、理論物理、医学物理の専門家がスクラムを組んで、今回の原発事故に関して正しい医学的知識を提供していきます。

僕はこういった情報をチェックしながら、次にどのような行動を採れば良いのかを考えながら生活をしています。

関東に住んでいる息子や娘夫婦を危険な目に遭わせないようにするためにはどうしたら良いのか、また、不用意に周囲の混乱やパニックを助長することのないようにさせるためには何を基準に意思決定をするべきなのかを探していて、この2つの情報源にたどり着きました。参考にしてください。

テレビの情報番組で専門知識の乏しいコメンテーターが直感的に言ったことが正しいということはほぼないものと思っています。
風評で慌てて疎開したり、必要以上に物資を買い込んで無駄にしてしまうことなく、救援物資が必要なところへ迅速に届くことこそ今の時点では最重要だと考えています。

今の上越市内のスーパーなどの食料品コーナーでもインスタント食品の棚はほぼ空です。
レトルト食品も同様ですし、ガソリンスタンドには行列ができていてスムーズな給油とは言い難いです。

冷静に考えて、ひとまず数日分の必要な食料やエネルギーはどの程度なのか考えてみる必要があるのではないかと思います。

また、心配だから、と多めに購入した食品や水はいざとなったら備蓄のない見知らぬ隣人にも躊躇なく分け与えることができる、という気持ちの中での決め事が必要なのではないでしょうか?

今、被災地に直接の支援を個人単位で実行することは困難ですし、現地を混乱させ余計なコストをかけさせるだけです。
広範囲に及ぶ被害を統括し指示を出すべき立場の政府、自治体の要請に沿って、ルールを守って行動するのが最善だと思っています。

それ以外のことで個人が貢献できることはほぼ皆無だろうと考えます。

個人でできることは現在、被災地で活動しているレスキュー、医療チーム、原発関係者がスムーズに活動を展開できるようにするための原資を確保することが重要だと思います。
それは恐らく義捐金などでバックアップするのがベターではないかと考えます。
現地に勢いで飛び出していっても邪魔になります。

日本赤十字での義捐金受付も始まりました。
各コンビニ、スーパーなどでも義捐金募集の募金箱などが置かれています。

もどかしい思いを抱えてはいますが、今は救援活動の一助になるものと信じて、できる限り正常な経済活動をして、日本全体で活動が停滞している被災地の分を補うことが重要だと思います。
その為にそれぞれの可能な範囲で義捐金をできるだけ多く集め、津波の甚大な被害があった町々にも明るく正常な生活が出来るようになるまで被害に遭わなかった人たちが底辺で支えていくことがあってしかるべきではないかと思います。

被災時の動画や津波の脅威の検証番組なんかは今年の年末くらいに”一年を振り返って”のコーナーでやるくらいでいい。何百回も繰り返して公共の電波で流し続けることが必要な情報ではないはず。

今はメディアの各局が被災者が必要としている情報をカテゴリーごとに分けて分担して、それぞれの取材スタッフの力を集めてより綿密で迅速な情報として被災地にフィードバックすることではないのかと思います。

例えばTBSは自衛隊の救援活動で救助された人の情報、日テレは救援物資の運搬状況、避難所の必要としている分量に対してどの程度の充当がされているのか、フジは原発事故の放射性物質がどのようなところへ飛散しそうなのか、それは健康被害になるレベルなのか、対応策はどうするのか、などきちんと精査した情報を正しく流すことが仕事なのではないかと思いますが、この規模の地震までもワイドショーのように扱うのかと心底腹立たしい思いでこの4日間の放送を観ていました。

とにかく、誰もが冷静にメディアの煽り情報にオタオタしないで行動しましょう。
力仕事以外のところで遠隔地にいる私たちにもできる仕事はあるはずです。

よろしくお願いします。
by up-jp | 2011-03-16 00:11 | 四方山話

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