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そこへ直れ!手打ちにいたす!

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越後の國の讃岐うどん房 鶴越(つるこし)公式ブログ

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讃岐・画像アーカイブ

携帯のSDカードの中を見ていたら、昨年末にTV撮影のために出かけた香川での画像を見つけました。今の鶴越の重要なターニングポイントになった三日間だなぁと感慨にふけっております。
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映画「UDON」の中で讃岐うどん王決定戦の舞台となったロケ場所。瀬戸大橋記念公園の中にあります。観客の中に何気に田尾団長が映っていたりするので画面の前でぎゃーぎゃー騒いでいた頃が思い出されます。
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瀬戸大橋記念館の外観のワンショット。浜風がとにかく冷たくて、冷たくて。
ジブリのアニメーションのどこかに出てきそうな気もする風景。
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瀬戸大橋は上が車、下はJRが走ります。
思えば、あづまうどんに1週間の居候修行をした後、高松駅前のエースワンで350円くらいのカツ丼弁当を買い、マリンライナーに乗って岡山経由で水戸に向かったことが思い出されます。

エースワンで買った弁当を開封している最中に疲れで眠ってしまって気づいたら岡山駅。
再び蓋をして慌てて新幹線に飛び乗り、東京へ向かいながら高松の弁当を食ってました。
うとうとして次に目が覚めたのが富士山の見えるあたり。

朝5時から毎日7時間、90キロの生地を延ばしてみて、うどんを商売にするってこれが毎日続くんだなぁと、そのしんどさが身に沁みるのと同時にそれを生業として当たり前にこなしている藤井大将の凄さを改めて思い知らされた一週間のあづま滞在。

その3年後には自分がそうやってうどんを作り、お客さまに提供する身となってこの瀬戸大橋の見える景色のところへ戻ってきたことが自分にとっては少し誇らしげに思えます。

讃岐・画像アーカイブ_c0092877_9384417.jpg昨年末の香川遠征の帰り、知人でもあり大事なうどん仲間であるみどりあひるさんが店長を務める徳島のうどんの名店「名麺堂・北島店」を表敬訪問。店長のみどりあひるさんは僕と同じようにまったく異業種からの転向組。小麦粉中毒のなれの果て?ねぇご同輩!(笑)

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みどりあひる店長自信作のみどりあひる(こっちは粉の名前)使用のもっちりねっとりとまとわり付くようなボリューム感ある名麺堂独自のうどん。

味醂がポイントとなる絶妙のかけ出汁で食べるひやあつ。
大きな鳥天は名麺堂の看板天ぷら。中濃ソースをた~~~っぷりとかけて食すのが良し。
名麺堂付近に集まるうどんフリークの夏のご挨拶は…

「どぉ~も、ひやかけまして~」
「いえいえ、こちらこそひやかけまして~」

意味不明の会話に登場するのがこの「ひやかけ(ひやひや)」
麺は冷たく、出汁もきりっと冷やして食べると麺も出汁もその素性がよく分かるというもの。
ある意味、そのお店のレベルがモロに出てくる試金石的なメニューとも言えます。

なので、初来店と思われるお客さまが1人で2種類、「釜あげ小、ひやひや小」というようなオーダーをなさると

「プロか?うどん食いか?」

と厨房に緊張感が走るのであります。
厨房の緊迫感を見学したい方はイタズラでも鶴越でそんなオーダーをしてみてください。

実際、麺通団京都支部長の別Pさんが初来店された時はそのまんまでした。
あれ?と思って受け取りに来られた方を見たら、別Pさんだったというおまけ付きで。笑

当たり前の話ですが、名麺堂のひやかけには「やられます。」
美味くてどうしよう!というひやかけが出てきます。

緑アヒルという粉は池上で使われていることで知られていますが、僕の印象としてはけっこう重たい食感のどっしりした食感の麺ができるもの。

ところが、これが名麺堂総帥のgumboさんの手にかかると、もっちりノビノビした色っぽい麺に変身します。
これが名麺堂マジックなんですな~。

徳島うどん巡りのナビゲーターを務めてくれた麺三郎さん、青いんさんがおすすめのもう一軒。
同じく名麺堂で修行をされた店主のしのさんは小柄でちゃきちゃきした感じの女性。
お店の名前は「八笑(やわら)」
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その方が全身を使って打つうどんは予想外に男っぽい食感のコシの強いうどんです。
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ぐりんぐりんと立ったエッジが食べる前から、もっちりグミグミした感じを口中に思い起こさせ、一口食べれば、期待以上の食感で応えてくれました。

こちらのお店は全席がカウンター様式になっているんですが、センターにある大テーブルのサイズが絶妙で向かい合って食べている人との距離が程よいので、うちのようにテーブルの真ん中にパーティションなんかが必要ないのです。

この距離感、安心感は何なのでしょうね?
多分、女性が一人で食べに来られても、向かいに男性が座っていても気にせずに自然に着席できる安心感はこのお店の強みになっているのではないかと思いました。

なんたって、うどんが美味い。
駐車場は余裕をもってたっぷりと作られている。
ご店主のうどん人生に好奇心をそそられる。

この3点セットはこれからもっとたくさんのお客さんを捉えて離さないのでは、と思いました。

徳島で絶品うどんを二軒もいただき、僕らは麺三郎さん、青いんさん、大学の先輩であるぐずら氏に見送られて徳島空港から一路、東京へ。

昨年末の嵐の前の静けさの中で味わった讃岐とうどんのアーカイブでした。
by up-jp | 2010-03-30 09:41 | 四方山話

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