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越後の國の讃岐うどん房 鶴越(つるこし)公式ブログ

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麺生地熟成庫「与太郎壱号」

ずいぶん朝晩が冷え込んできて、時々暖房を入れたり、掛け布団が出てきたりしますでしょう。

うどんの生地も寒いと硬くて延ばせなくなってきます。
無理に延ばそうとするとせっかくつながっていたグルテンが引き裂かれたようになって、生地の端がのこぎり状に割れてしまうのですね~。

麺生地熟成庫「与太郎壱号」_c0092877_7235278.jpgこれは非常にまずいので、今は電気毛布に団子を包んで扱いやすい温度を保つようにしているんですが、いかんせんやりづらい。
お金があれば、←こんなような麺生地熟成庫を買って常時理想的な温度を保ちながら、麺生地の熟成をするんですが、鶴越にはその予算がないっ!
予算がないというのか、熟成庫が高いと言うのか…
いつもよそ様の機材を羨ましそうに指を咥えて眺めていました…


がっ!しか~し!
やはり美味しいうどんを良い状態で作りたい欲求は高まるばかりなので、新潟県が世界に誇るスーパーセンタームサシで悩むこと2時間。
♪今日はなんだか行けそうな~気がする~~~♪な素材を寄せ集めて、ハンドメイド熟成庫「与太郎壱号」を作ってみました!
総工費は5950円。製作時間1.5時間。
麺生地熟成庫「与太郎壱号」_c0092877_7265826.jpg
外観 W600mm×D600mm×H910mm
麺生地熟成庫「与太郎壱号」_c0092877_72849.jpg
折り畳んで収納可能。
中身は農作業用の収穫コンテナー1個と育苗箱3個、ポットカゴ3個。
生地は48キロ程度まで収納できます。

麺生地熟成庫「与太郎壱号」_c0092877_729264.jpg最下部には市販のハロゲンヒーター(温風ファン付き 4750円で購入)が黄色いコンテナ内に吊るされております。


出力最強にすると15分で内部は25度上昇。
これは温度が上がりすぎなので、実際に使うときには最弱にして6時間~12時間の熟成をかける感じかな~と。

最上部のカゴと最下部のカゴの温度を測定してみると、また具合のイイことに最上部が2度ほど高いだけでほとんど差がなかったので、こりゃお利口さんです。

ハウジングは厚さ10mmの発泡スチロール板。

与太郎弐号は機械の設計をやっている知人と内容を検討中で、そちらは市販の冷蔵庫を利用して生地の芯温をセンサーで測定しながら冷却、加温の両方をデジタルでコントロールする、というかなり本気モードの機材です。

ひとまず弐号が完成するまでの間、この冬は壱号にがんばってもらいましょう!

生地がしっとりと滑らか、かつ柔軟だと麺も食感の伸びやしなやかさが向上します。
次の営業から与太郎壱号で熟成させた生地が出ますので、お楽しみに!

今日の格言「やりゃ~できるんだよ!」
by up-jp | 2009-10-27 07:38 | 道具

by up-jp