2015年 12月 09日
鍋焼きうどん食後感
11月初旬からメニューに加わった冬季メニューの「鍋焼きうどん」
今年は茹で麺を煮込むのではなく、鍋焼き用の低塩度低加水めんを軽く下茹でした後に煮込んで仕上げるスタイルを初めて採っているわけですが、食べ初めの頃は少し固めのしっかりゴシ、食べ進むに従って土鍋の余熱で柔らかくなってゆき、食べ終わる頃にはちょうど普段のかけうどんくらいのコシになるようなイメージです。
さて、実際に食べたお客さまはどう感じておられるのだろうとお帰りの際にちょっとお声をかけるとけっこうな割合の高さで「コシが感じられる鍋焼きうどんは美味しい」とおっしゃってくださるので、私が伝えたかったことが伝わっていて良かったと思いました。
この地では生うどんを調理して食べる習慣があまりないそうなので、生めんで直接煮込むスタイルの鍋焼き(煮込み?)うどんは目新しいこともあるのでしょう。
今日、おいでになった男性のお客さまは「昔から親が作っていた鍋焼きのうどんは苦手だった。箸で持ち上げるとブツブツ切れてしまううどんは美味しいと思った記憶がなかったけれど、今日のこのうどんは期待以上にしっかりしていて美味しかった。」
もちろん、このコシの残る食感がすべて受けているわけではなく、この土地の多くで作られている煮込んで柔らかくなった鍋焼きうどんがお好みの方もあり、口に合わなかったと言ってお帰りになることもあります。
基本的には生めんからの煮込みで作っていますが、それが美味しいと思ってくださる方にはそれで、出汁を吸い込むだけ吸って柔らかくしたものがお好みの時は茹で麺を使用して、好みに調整しながらやれたらベストだなぁと思っています。
デフォルトは生めん仕上げの味を伝えたいと思っていますが、柔らかい鍋焼きがお好みの方はご注文の時に一言伝えてくださると幸いです。
美味しいと思えるものを美味しく食べるのがベストですから。
by up-jp
| 2015-12-09 22:50
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